3人制バスケで糸満全国準V 最終盤に逆転も延長戦で惜敗 


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3人制バスケットボールで全国2位になる快挙を成し遂げた(左から)伊良部由侑、寺尾杏、豊里みづき(提供)

 東京の代々木競技場第二体育館で29日に行われた3人制バスケットボールの第7回3×3U18日本選手権最終日、女子決勝に進出した沖縄代表の女子糸満高AはKUKI GYMRATS(埼玉)と対戦し、同点のままタイムアップ。2点先取の延長戦で16―18で敗れた。3人制はシュートが1点、スリーポイントエリアからの得点は2点。試合時間10分で21点先取で試合終了となる。糸満高Aは終盤に追い付き16―16の同点で延長戦に突入。最初に攻撃を仕掛けたが、攻め手が読まれ防がれる。リスタートでフリーをつくられ決勝点を決められた。

 糸満高は初めての3人制への挑戦。勝ち進む中で成長を遂げた3人が全国の大舞台で勝負強さを発揮した。

 ウインターカップは県予選準決勝で敗退。金城末美監督から3人制を勧められ、もう一度奮い立った。

 チーム戦略やタイムアウトも自分たちで決める仕組み。受験を控える中での朝練や、動画での研究で技術を高め、戦術を考えた。決勝への道のりは険しく、何度も逆転されるピンチもあった。タイムアウトで戦略を練り直し、チームワークで勝ちにつなげた。

 決勝はフォーメーションが対策され、177センチのセンターを擁する相手に開始4分で5点リードされる。それでも豊里みづきのゴール下シュートや寺尾杏のドライブで1点ずつをもぎ取っていき、最終盤で逆転に成功した。しかし相手も食い下がり同点で延長に。コイントスで攻撃権を得たが、阻まれると陣形を崩され、逆に決勝ゴールを許してしまった。

 主将の伊良部由侑は「大きな自信になった」と充実した様子。寺尾は「自分たちが一番びっくりしている。応援してくれたみんなに恩返しできた。成長を続けた大会だった」と振り返る。伊良部と同様に大学でバスケを続ける豊里は「緊張したけど強気で頑張れた。攻守の切り替えの早さや技術などいい経験になった」と成長を誓った。

 ▽準決勝
沖縄県立糸満高校A18―16SHINANO signpost(長野)
 ▽決勝
KUKI GYMRATS(埼玉)18―16沖縄県立糸満高校A
    (延長による)