街の風景写し取り拓本に 21年開館「なはーと」のプレ事業イベントを開催


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紙と色鉛筆でさまざまな物の模様を写し取る子どもたち=11月8日、那覇市牧志の緑ヶ丘公園

 沖縄県那覇市は11月8日、同市牧志の緑ヶ丘公園周辺で「遊びが本になる! 風景を集めるワークショップ」を開催した。2021年秋の那覇文化芸術劇場なはーと(新市民会館)開館に向けたプレ事業「うむいのプロジェクト」の一つ。市内の小学生らが街中のさまざまな物を拓本にして遊んだ。

 「soremomatayoshi(それもまたよし)」の名前で活動するアーティストの又吉美輪さんと夫の啓さんが講師を務めた。児童らは散策しながら、マンホールのふたなどに紙を当てて色鉛筆でこすり、模様を写し取った。後日、これらの作品を本にまとめて参加者に届ける。

 美輪さんは「自分たちの身近に面白いものがあると気付き、その場所を好きになってもらえたらいい。子どもたちは発見上手で、想像もつかない良い作品ができた」と感動していた。市立さつき小学校1年の重田結衣さん(6)は「面白いものがいっぱい見つかった。本になるのが楽しみ」と声を弾ませた。

 市文化振興課の平岡あみさんは「なはーとではアーティストと市民が触れ合うことも大事にしたい。今後もこうしたワークショップをやっていきたい」と話した。