沖縄県、独自の豚熱対応マニュアルを作成 1月の発生受け、年度内に完成予定


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喜友名智子氏

 長嶺豊農林水産部長は3日の県議会代表質問で、県内で発生した豚熱(CSF)の防疫措置を強化するため、県独自の豚熱対応マニュアルの作成に取り組んでいると話した。喜友名智子氏(てぃーだネット)への答弁。

 今年1月の県内での豚熱感染確認を受けて県が実施した防疫措置について、長嶺部長は「(国の疫学チームから)指示系統、情報伝達方法の課題が指摘されている」と述べ、まん延を防ぐための各現場の消毒や殺処分などで指示、連携が行き届かないなどの課題があったことを説明した。6月に設置した県組織の「豚熱防疫対応検証委員会」で対応マニュアルを作成するため、発生農場ごとの防疫計画や当時の初動防疫体制の検証を行っている。

 対応マニュアルは国の防疫指針を基に、より詳細に防疫措置を示す。豚の殺処分の手順や埋却地の堀り方など初動防疫を速やかに進めるための手順が示される。県畜産課によると2020年度内に完成し、関係機関で共有する。