美謝川切り替え 不承認を求め名護市に要請 うるま市島ぐるみ会議


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祖慶実季総務部長(手前右)らに美謝川切り替え工事を承認しないよう要請するうるま市島ぐるみ会議のメンバーら=1日、名護市役所

 【名護】名護市辺野古の新基地建設で沖縄防衛局が計画する美謝川切り替え工事について、うるま市島ぐるみ会議の仲宗根勇共同代表らは1日、名護市役所を訪ね、切り替え工事を承認しないことなどを求める渡具知武豊市長宛ての要請書を提出した。

 防衛局は美謝川切り替えに向けたボーリング(掘削)調査を進めている。今後、工事の内容次第で市との協議が必要となる。渡具知市長が所用のため不在で、祖慶実季総務部長らが対応した。要請書では(1)市法定外公共物管理条例に基づいた厳正な協議(2)防衛局による辺野古ダム使用や美謝川の切り替えを承認しないこと―を求めた。市側は「申請や協議を求められた場合は適正に対応する。(承認については)協議の内容次第で判断する」と回答した。

 仲宗根共同代表らは「市は工事の内容を防衛局に問い合わせるなど積極的に動くべきだ」と求めた。祖慶部長は「調査に基づいてどういう設計をしていくか内容によってではあるが、条例を無視して手続きが進むことがないよう(防衛局と)申請前の事前協議は行っていく」と説明した。