「米軍への抗議とヘイトは別」カウンター団体、辺野古で強調


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米軍基地への抗議とヘイトスピーチの関係について説明した「沖縄カウンターズ」の高野俊一代表(左端)ら=8日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】那覇市役所前のヘイトスピーチ(憎悪表現)街宣に抗議を続けている「沖縄カウンターズ」のメンバー4人が8日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪問した。新基地建設に抗議を続ける人たちに「米軍への抗議はヘイトスピーチにならない」と強調した。

 カウンターズ代表の高野俊一さん(58)はヘイトスピーチについて「人種など自分で変えることができない属性について攻撃すること」とし「米軍は属性ではなく職業だ」として、米軍への抗議がヘイトスピーチに当たらないことを説明。「土地を奪われてきた経緯を考えれば、米軍に抗議するのは当然だ」と訴えた。カウンターズの仲村涼子さん(41)=八重瀬町=は「『構造的差別』という点で、ヘイトスピーチと新基地建設は同じだと感じる」と話した。

 沖縄平和運動センターの山城博治議長はヘイトスピーチが米軍基地に抗議する人々にも向けられているとして「私たちを市民・県民から引き離して分断しようという意図がある。言われのない差別を許さないことを確認していこう」と参加者に呼び掛けた。