沖縄国際大学の学生を中心とする琉球風車は6日、新型コロナウイルスの影響で中止となった大学祭に代わるイベントとして「かじまやー祭」を自主企画し、オンラインで開催した。「沖国文化の継承と再発進」をテーマに、同大学に所属する伝統文化系サークル4団体が出演した。出演団体は感染症の予防として、口元からの飛沫拡散を防ぐシールドを着けて演舞した。
琉球芸能文学研究会は八重山の民謡を中心に「マヤー小」や「マミドーマ」など4曲を披露した。会長の松本まどかさん(22)は「今年、イベント出演や練習などあまり活動できなかった。人前で踊る場所があってありがたい」と話した。
琉球風車は約50人で演舞した。地謡の音に合わせて力強く太鼓をたたき、迫力のある踊りを披露した。会長の喜屋武元太さん(21)は「1年の集大成の場を作ることができてよかった。大変だったが得るものが大きく、忘れられないイベントになった」と開催までの道のりを振り返った。他に鼓舞楽団浦風、カイルアフラオキウが出演した。
当日は、オンライン配信と同時に沖国大生約30人が配信会場の同大体育館で演舞を見た。配信した動画は動画投稿サイト「ユーチューブ」で「琉球風車」と検索すると視聴できる。