琉舞課題曲を古民家で披露 コンクール受験予定者ら 中城・比嘉研究所 


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古民家を舞台に日ごろの稽古の成果を披露する比嘉侑子琉舞研究所の練習生=11月22日、中城村和宇慶

 【中城】中城村奥間の比嘉侑子琉舞研究所(宮城本流鳳乃會)は11月22日、同村和宇慶の赤瓦づくりの古民家で「2020年度琉球新報芸能コンクール受験予定者応援プログラム」を開いた。受験を予定していた8人がコンクール課題曲4曲を披露。招いた家族へ本番さながらの演舞で稽古の成果を発揮し、さらなる精進を誓った。

 新人賞課題曲の「かせかけ」を踊った末吉心暖(こあ)さん=中城中2年=は「観客と近かったので目のやり場に困ったけど楽しかった」と話し、今後の課題にも気付けたという。比嘉ナへ子さんは孫の比嘉彩花さんの演舞に「手のこねかたや視線などの表情が良かった。涙が出るさー」と、感慨深げに話した。

 その他にも知念優羅さん、末吉元気さん、長崎さくらさん、宮城汰成さん、志良堂結さん、新垣杏奈さんらが演舞した。琉球の心と技を磨き、保存・継承していく思いを込めて「伊野波節」「上り口説」「下り口説」を披露した。(儀間由紀美通信員)