沖縄県医師会の安里哲好会長は14日、玉城デニー知事の臨時記者会見に同席し、県内での流行を抑え込むため、職場の忘年会を控えるなど5項目の実践を県民に呼び掛けた。
安里会長は「最近の傾向を分析すると、お酒を伴う宴会の場が主要な感染源となっている。感染した人が家庭や職場に持ち込み、拡大させている」と指摘。「大丈夫だろうと軽く考えて忘年会を楽しんだり、延期できる帰省をしたりすることが、高齢者の感染につながりかねない」と懸念を示した。
その上で(1)不特定多数による職場などの忘年会を控える(2)帰省を控える(3)年末年始のあいさつは短時間で(4)初詣は混雑を避ける(5)成人式の延期―を県民に呼び掛けた。
同席した県立中部病院感染症内科の高山義浩医師は本紙の取材に「経済界と医療界が『医療崩壊させてはいけない』という点で一致したことが大事だ」と強調した。その上で「効果は1週間後に見えてくる。もし患者数が増えてくれば、もう一段階、厳しい対応を要請することも当然あり得る」と述べた。