北谷浄水場でPFOS、PFOA値が改善 北部ダムからの取水増で 沖縄県議会委員会


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 県議会土木環境委員会は14日、発がん性などのリスクが指摘される有機フッ素化合物PFOSとPFOAに関して質疑があった。県企業局の上地安春配水管理課長は、北谷浄水場の浄水中の値は今年4月~10月の平均値で1リットル当たり13ナノグラムだと説明した。2019年度の同23ナノグラム、18年度の29ナノグラムから改善した。水道水中のPFOS・PFOAに関する厚生労働省の暫定目標値は1リットル当たり50ナノグラム。玉城健一郎氏(てぃーだネット)への答弁。改善した理由について上地氏は、今年は水事情が良かったため汚染が明らかになっている中部河川からの取水を減らし北部のダムからの取水を増やしたためだと説明した。
 浦添市と中城村、北中城村が浦添市伊奈武瀬に新しい一般ごみの処理施設を建設する計画で、松田了環境部長は、現行計画では米軍ごみの処理見込み量が反映されていないため、この値を「処理基本計画に反映させるよう中城村や北中城村に助言する」と説明した。新たな処理施設は環境省の予算で整備する計画で、県が同省に確認したところ、米軍ごみの処理見込み量を盛り込む必要があると判明したため。座波一氏(沖縄・自民)への答弁。
 委員会ではこのほか、県発注の識名トンネル建設の虚偽契約問題を巡り、元県幹部2人に約1千万円ずつの支払いを求める和解案を全会一致で可決した。