ソフトボール女子日本代表の強化合宿が15日から読谷村のオキハム読谷平和の森球場で行われている。同村は16日、同球場で歓迎セレモニーを開き、石嶺伝実村長がチームに花束や村の特産品などを贈呈した。チームには、東京五輪代表候補20選手のうちの1人として、洲鎌夏子(知念高―環太平洋大出)もメンバー入りしている。
セレモニーで石嶺村長は「東京五輪に向け、充実したキャンプにしてほしい。(選手の最終選考に向け)し烈なキャンプになると聞いている。環境整備を含め全力でサポートしたい。頑張って」と激励した。
今年3月にも予定されていた同村での合宿は、新型コロナウイルスの影響で中止になった。矢端信介チームリーダーは「11月から第1次合宿が始まり、ようやく戻ってくることができた。五輪に向かって引き締め直し期待に添えるようにしたい」とあいさつし、支援を感謝した。
同村での合宿は22日までの8日間。洲鎌は地元沖縄での合宿となり、この日は引き締まった表情で練習に臨んでいた。チームは午前中に約1時間ウオーミングアップした後、洲鎌ら内野手はティーバッティングに汗を流した。外野手は守備練習を重ねた。午後は内野手が守備練習に入り、ノックを受けて併殺など連係プレーの質向上に励んだ。
合宿では、例年行われている報道陣による選手の対面取材を制限するなど感染症対策を講じている。
洲鎌、守備でアピール 声張り上げ、もり立て役も
東京五輪に向けた強化指定選手に入り、代表15人の枠を目指して地元沖縄で合宿入りした洲鎌夏子。16日はウオーミングアップで声掛け役を務めるなど、全体を引っ張る様子もあった。午前はティーバッティングをこなし、午後は内野陣の守備練習で強化を図った。
「さっいこう」「ナイスキャッチ」。洲鎌が声を張り上げ、メンバーをもり立てる。代表では一塁を担うことが多かったが、この日は三塁に入り、しっかりとした捕球から素早い送球といったプレーで堅実さをアピールするなど、精力的に動いた。
バッティング練習では肩幅より少し広めのスタンスで構え、腰を落として回転を意識したフォームでボールを打ち返していた。
オンライン会見で宇津木麗華監督は「今までにない明るい雰囲気。きょうはずいぶんノックをした。選手にまず守備からと話している。(合宿では)ノックを強化していきたい」と話した。