玉城沖縄知事、辺野古の設計変更申請に「意見書を尊重」 「反対の声は衰えず」


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オール沖縄会議の高里鈴代共同代表(左)から要請を受ける玉城デニー沖縄県知事=18日、沖縄県庁

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局が申請している設計変更について、玉城デニー沖縄県知事は18日、県に寄せられた意見書1万7857件を尊重し、審査に反映させる考えを示した。市民団体「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」から沖縄防衛局の設計変更を認めないよう要請を受けた際に答えた。

 県に寄せられた意見書のうち、名護市在住者からの意見書579件の全てが否定的な意見だった。

 玉城知事は「申請が行われた以上、行政として法令にのっとり対応することが必要だ」とした上で「さまざまな、尋常ならざる課題を抱えている基地建設については、多くの県民の皆さんからの反対の声が衰えていない」と語った。

 オール沖縄会議は玉城知事との面談に先立ち、県庁前で集会を開き「辺野古・大浦湾の美ら海に新たな基地を造らせない。世界一危険な普天間飛行場は一日も早く閉鎖・撤去すべきだ」とのアピール文を採択した。主催者発表で250人が集まった。