【国頭・東】国頭村安田の米軍北部訓練場返還地で放射性物質「コバルト60」を含む電子部品が見つかった件で在沖米海兵隊は18日、本紙取材に「日米合意で米軍施設返還地の責任は日本政府が負っている。日本政府に問い合わせてほしい」と述べた。本紙は放射性物質含有の認識などをメールで質問したが言及はなかった。
部品は北部訓練場のヘリ発着場「LZ―FBJ」跡地で業者が10月6日までに見つけ、現場でビニールシートをかけて保存。部品に含まれる「コバルト60」の放射線量は人体に影響がないレベルだった。現場を確認したチョウ類研究者の宮城秋乃さんは「部品を返還する」として、18日早朝、部品を梱包(こんぽう)して東村高江の米軍北部訓練場ゲート前に置いた。米兵らが基地内に運んだという。宮城さんは「返還地に残る他の廃棄物も米軍に片付けてほしい」と訴えた。
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