全国高校駅伝 北山が34位で県勢男子23年ぶりの30位台 女子・名護は47位


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男子の34位でフィニッシュする北山の大仲竜平=20日、たけびしスタジアム京都(毎日新聞社提供)

 全国高校駅伝は20日、京都市のたけびしスタジアム京都発着のコースで行われ、第71回の男子(7区間、42.195キロ)、第32回の女子(5区間、21.0975キロ)はともに世羅(広島)が2015年以来の頂点に立ち、5年ぶりの男女制覇を果たした。男子は2時間1分31秒で歴代最多を更新する10度目、女子は1時間7分13秒で2度目の優勝。男女優勝は昨年の仙台育英(宮城)に続いて2年連続となった。県代表男子の北山(上原琉翔、宮里洸、源河開偉、志良堂清琉、玉城竜馬、嘉数純平、大仲竜平)は2時間7分31秒の県高新で34位。女子の名護(仲愛琳、佐渡山真雅、山城瑚子、荻堂李々花、吉元花)が1時間20分11秒で47位だった。

有言実行の2時間7分台

 男子北山が目標に設定していた2時間7分台を有言実行する走りで新たな県高校記録を打ち立てた。5000メートル走13分台の猛者ひしめくエース区間の1区(10キロ)には2年連続で上原琉翔(2年)を起用。昨年は3キロ地点でトップ集団から振り落とされたが、ことしは6キロ地点までハイペースを維持する集団に食らいついた。

 10位台でたすきをつなぐことを目標にしていた上原は「このペースで行くと後半失速する」と、緩やかな下り坂が続く6.5キロ以降、ペース配分を気にして集団から離れ、17位の好成績でつないだ。最長の1区に次いで長い3区(8.1075キロ)も3年の源河開偉主将が県勢区間最高の24分55秒で力走。起伏の激しいコースだが「この順位を維持したいと前半に少し力み、後半も粘れた」と21位で4区へとつないだ。高校最後の大会で「全員がベストに近いタイムで成果を発揮できた」と声を弾ませた。

 個々が全力で挑み、目標に掲げていたタイムでゴール。この記録であれば、もう一つの目標だった県勢最高の20位台も達成できると見ていたが、大城昭子監督は「全国も確実にレベルアップしている。来年はさらに上を目指す。課題を持ち帰って研究したい」と次を見据える。勾配への対応などに磨きを掛け、3年連続の県高校記録の塗り替えと20位台に挑む決意だ。

80年代以来の30位台前半 県高校記録も大幅更新

 県勢男子の30位台は6度目だ。最高順位は1981年(32回大会)の北山の30位。次いで89年(40回)の豊見城南が31位、88年(39回)の沖縄尚学の34位と続き、今回の男子北山はこれに並んだ。30位台前半に食い込むのは80年代以来で、近年の成績からは大きな躍進となった。

 タイムは2時間7分31秒で、昨年、北山の出した県高校記録を3分3秒も大幅に更新する好成績だった。

 1区の上原琉翔が区間17位の29分45秒でけん引した。1区の区間記録で見ると、過去の県勢順位では84年(35回)の安里俊光(沖縄尚学)の17位(30分52秒)に並んで県勢歴代2位。タイムは89年に県勢最高の8位で走った高安哲二(豊見城南)の30分12秒を上回った。