豊見城高、まずは初戦突破 沖縄らしい「走るバスケ」を ウインターカップ23日開幕


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 バスケットボールの第73回全国高校選手権(ウインターカップ2020)が23日、東京都の東京体育館と武蔵野の森総合スポーツプラザで開幕する。県代表で3年連続の出場となる男子豊見城は、1回戦で北陸学院(石川)と対戦。同じく3年連続の出場となる女子西原は米子南(鳥取)と1回戦でぶつかる。豊見城、西原とも昨年は悔しい初戦敗退を喫した。高さで及ばずとも、激しい守備を仕掛けて走り勝つ沖縄らしいバスケに磨きをかけ、上位進出を狙う。
 (長嶺真輝)

 「まずは初戦突破」。自身やチームにそう言い聞かせるのは、男子豊見城の嘉陽宗紀監督だ。小禄時代に全国の舞台での勝利は経験しているが、豊見城ではまだない。190センチ台が1人と平均身長が低いメンバーで、全国では「多少リスクを背負ってでも前からボールを奪いにいかないと厳しい」と沖縄らしい「走るバスケ」の原点を見詰める。

 指揮官がキーマンに挙げるのはエース渡久地政睦だ。高いハンドリング技術と鋭いドライブで得点を量産する。昨年もレギュラーとして出場し「相手に主導権を握られたのが前回の敗因」と守りから自分たちのアップテンポなペースに持ち込みたい考え。「苦しい時に仲間にボールを任せてしまう時がある。決めるべき時は自分でいく」と気持ちをたきつける。

 主力にけが人が多かったが、12月に入ってほぼフルメンバーがそろい、本番に向けてチームプレーの精度を高めてきた。初戦の北陸学院は個々の能力が高く、内外から多彩な攻撃を仕掛けられるチームだ。知念拓己主将は「自分たちの走るバスケを全国で見せたい。昨年は1回戦で負けた。まずは初戦突破を目指す」と気合を入れた。


 

3年連続のウインターカップに向け気合を入れる男子豊見城のメンバーら=10日、同校体育館

▽コーチ 嘉陽宗紀
▽アシスタントコーチ 角田俊成
▽マネジャー 大城温人
▽選手
 [4]知念 拓己 3年 170センチ コ ザ
 (5)砂川 瑛倫 3年 163センチ 小 禄
 (6)國吉  啓 2年 170センチ 寄 宮
 (7)渡久地政睦 3年 175センチ 名 護
 (8)松川 明世 2年 181センチ 豊見城
 (9)上地 康椰 3年 177センチ 豊見城
(10)津田 剛大 2年 190センチ 豊見城
(11)平良 一真 2年 175センチ 豊見城
(12)當山 清陛 3年 175センチ 仲井真
(13)奥濱伸太郎 2年 183センチ 狩 俣
(14)松田悠之介 1年 181センチ 豊見城
(15)名城 健生 1年 185センチ 中 城
(16)仲村 勝太 1年 174センチ 玉 城
(17)中村 仙汰 1年 172センチ 玉 城
(18)喜屋武蓮司 2年 173センチ 那 覇