ドラえもんの水田わさびさんが浦添のアニメに 広報誌漫画の「うらちゃん」 地域バスで放映


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「うらちゃんmini」をPRするアニメのアフレコを行う声優の水田わさびさん=11月、東京都渋谷区

 【東京・浦添】浦添市「広報うらそえ」に掲載されている浦添市出身の吉本芸人・宮川たま子さん原作の漫画「たま子とウラちゃん」(漫画・しらとたけし)がアニメ化され、東京都内の録音スタジオでアフレコ収録がこのほど行われた。2021年1月から地域バス「うらちゃんmini」車内で放映を予定している。

 浦添市内で11月から運行が始まった乗降場所を自由に指定できるフルデマンド型のコミュニティーバス「うらちゃんmini」のPR事業の一環。トヨタ・モビリティ基金で制作された。

 浦添市のマスコットキャラクター「うらちゃん」役には、「ドラえもん」などのアニメで活躍する声優の水田わさびさん、「たま子」役には県出身の声優・吉海百恵さんが起用された。原作者の宮川さんは「まっくろ」と「仲間おばあ」の2役に挑戦。ウチナーグチ交じりのせりふの掛け合いで5分2秒のアニメに魂を吹き込み、声優デビューを飾った。

 挿入歌は県出身シンガーソングライター宮城智子さんの「Happiness」。

 アフレコ後、宮川さんは「しらとさんとの漫画の掲載が始まって、『アニメを作りたいね』と話しているうちに、夢がかなった」と目を輝かせた。

 水田さんはウチナーグチで叫ぶシーンなどもあったとし、「方言はとても大事なもの。私たち親世代が話せないと子どもも話せなくなる。方言は特別なもの、大切にしてほしい」と満面の笑みを浮かべた。
 (山川夏子首都圏通信員)