バイデン氏に手紙 チーム緑ヶ丘、海外在住の県人らと実現 米軍機の不安訴え


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バイデン次期大統領への手紙を持つ宮城智子会長=24日、宜野湾市野嵩(提供)

 【宜野湾】2017年に宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園に米軍機の部品が落下した事故を機に、同園の保護者を中心に結成した「チーム緑ヶ丘1207」(宮城智子会長)が、米軍機の運用を巡り米国のバイデン次期大統領とハリス次期副大統領に宛てて手紙を送った。沖縄防衛局など関係機関への要請や、活動状況などを発信するチームのSNSを見た海外在住の県人らが米国に直談判することを提案し、実現した。文案はチームでまとめ、県人らが英語訳を手伝った。

 手紙では、米軍基地が集中し、今もなお航空機騒音や落下物事故への恐怖、不安を抱きながら生活する市民や沖縄の現状をつづった。

 バイデン氏が当選のあいさつで「人権の問題に真摯(しんし)に取り組む」と力強く宣言したことにチームとしても勇気と希望を持てたことを強調。子どもたちの命と人権を守るためにも、米軍が日米で合意された飛行ルートを守り、保育園上空を飛ばないよう一緒に考え、状況改善に配慮してほしいと訴えた。