1位は新型コロナ対応 2020年県政十大ニュース 1年表す漢字は「転」


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 玉城デニー知事は25日、ことし最後の定例記者会見を開き、2020年の沖縄県政十大ニュースを発表した。1位は新型コロナウイルス感染症への対応だった。この1年を表す漢字一文字を問われ、「災い転じて福と成す」という意味から「転」の字を挙げた。豚熱の発生や新型コロナの流行など県民生活にさまざまな影響があったことを振り返り、「いろいろ考えたが、私なりに前向きに考えようと思った」と述べ、来年への決意を新たにした。

 新型コロナへの対応では、4月20日と7月31日に出した県独自の緊急事態宣言や、PCR検査体制の拡充・病床確保などの医療体制の確立、経済対策、緊急小口資金などの特例貸し付けなどに取り組んだ。11次にわたるコロナ対策関連の補正予算は総額約1470億円に上った。

 2位は首里城復旧・復興の取り組み、3位は県内で33年ぶりに発生した豚熱への防疫対応、4位は那覇空港第2滑走路の供用開始を挙げた。5位は、名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局が県に設計変更を申請したことなど、米軍基地問題への対応を挙げた。

 新型コロナの感染拡大防止に向け「『安全安心な島・沖縄』を構築していく取り組みを、さらに強くしていきたい」と決意を語った。