沖縄のコロナ警戒指標が10日ぶり「蔓延期」 新規感染は36人【12月27日朝まとめ】


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は26日、新型コロナウイルスに新たに36人が感染したと発表した。宮古島市、石垣市で各2人の感染が判明したほか、70代以上も2人いた。30人のクラスター(感染者集団)が発生した伊平屋島では新たな感染者は確認されなかった。県内の感染者は累計5169人となった。

 新規感染者のうち9人は既に感染が確定した人との接触と推定され、会食・飲食4人、家族3人、職場1人、その他調査中が1人だった。

 県内の新規感染者数は23日以降30~40人台が続き、直近1週間の新規感染者数は223人となった。警戒レベル判断指標のこの項目は、16日以来10日ぶりに第4段階「感染蔓延(まんえん)期」に上がった。

 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は14・21人で、全国的に感染者が増加する中、全国平均の16・43人を下回り、全国で15番目だった。1位は東京で34・09人と突出している。

 県内のコロナ病床占有率は49・5%、重症者用は31・3%だった。コロナ以外の一般病床占有率は中部地区の94・4%を筆頭に南部地区、那覇地区で90%を超え厳しい状況が続く。県内全域では平均89・9%。

 米軍基地関係では嘉手納基地から1人、キャンプ・ハンセンから2人の新規陽性者が報告された。