県内で高校剣道全国大会 感染対策徹底 噴霧で消毒も 中止三大大会代わり開催


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「全国高校選抜『高校生想代』剣道大会」で試合を行う選手=27日午前、那覇市の県立武道館(喜瀨守昭撮影)

 新型コロナウイルスの影響で中止が相次いだ高校剣道で、全国の高校剣士の活躍の舞台として全国高校選抜「高校生想代(そうたい)」大会が27日、県立武道館アリーナで開幕した。県高体連剣道専門部の協力を得て沖縄を開催地に全国の男女55校がエントリー。欠場もあって46校が出場を果たし、団体戦で熱戦を繰り広げた。28日に決勝が行われる。

 ことしは全国選抜、全国高校総体、玉竜旗の三大大会全てが中止になった。総体男子で2連覇中の九州学院高(熊本)の米田敏郎監督や嘉手納高の大浦勲監督らを発起人に、4月に有志による実行委員会が発足し準備を進めてきた。

除菌剤が噴射されるゲートを通って入場する選手ら=27日午前、那覇市の県立武道館

 開会式で実行副委員長の米田監督は「全ての大会中止の苦しさは言葉に言い表せないと思う。それでも仲間と共に目標に向かい、困難に立ち向かってきたことは一生の財産になる。頑張ってほしい」と激励した。

 コロナ対策で独自のガイドラインや運営方法をまとめた。入場時に噴霧式の機器で選手、関係者を消毒。会場内は動線を明確化し、男女の試合を午前と午後に分け、できる限り3密を回避するよう運営した。

 全日本剣道連盟のガイドラインに従い、試合中もつばぜり合いを避け、気合の発声を控えるなど注意を促した。