高校剣道 男子・小禄16強で有終 コロナ禍超えた舞台に3年生「本当にうれしい」


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男子団体トーナメント 小禄―津幡 果敢に攻める小禄の大将・伊佐琉生(右)=27日、那覇市の県立武道館アリーナ(喜瀬守昭撮影)

 沖縄県立武道館で27日開幕した剣道の全国高校選抜「高校想代(そうたい)」には沖縄から男女計7校が参加している。県勢男子は小禄が16強入りしたが2回戦で敗れ、ともに復活トーナメント(敢闘賞決定戦)を勝ち上がった興南と29日に対戦する。 (謝花史哲)

 県勢男子4チームのうち、小禄が16強入りした。2年生4人が2―0でつなぎ、大将戦に臨んだ3年の伊佐琉生は「後輩が勝利を確定させてくれて気持ちが楽だった」と小手を2本決めきり3―0の快勝で2回戦に駒を進めた。

 県高校総体では準優勝したものの、九州、全国大会の中止が決まっていた。力を試す機会が失われたと思っていたところ代替大会の情報が入った。本来は夏で引退となるが、進学の準備の合間に練習を続けた。

 県総体では興南に決勝リーグで敗れ、優勝を逃し「1本を取り切る力が足りなかった」と悔いが残っていた。1回戦で打ち合いを制し「力を出せた」と納得の試合だった。

 2回戦は一転し、0―1で追い込まれての大将戦。面で勝負を挑み、積極的に攻めたが、相手に焦りを突かれカウンター気味に面を打ち込まれてしまった。

 伊佐は「自分が取れば代表戦だった。決められなかったのが敗因。でもこういう舞台で最後に戦えたのは本当にうれしい」と晴れやか。復活トーナメントでは1回戦を勝ち抜き、28日に興南と敢闘賞を懸けて戦う。しっかり戦い抜く覚悟だ。