高校剣道 女子・興南、3年の前村が「敗者復活戦」で意地の一撃 敢闘賞へつなぐ


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女子団体復活トーナメント 興南―富岡東 素早い動きでドウを打ち込む興南の大将・前村優奈(左)=27日、那覇市の県立武道館アリーナ(喜瀬守昭撮影)

 沖縄県立武道館で27日開幕した剣道の全国高校選抜「高校想代(そうたい)」で県勢女子は小禄がベスト8入りした。興南は1回戦で敗れたが復活トーナメント(敢闘賞決定戦)を勝ち進んだ。 (謝花史哲)

 前へ前へと踏み込む。しかし狙った面はかすめるだけ。最終盤に放った小手も浅く旗は上がらなかった。勝てば代表戦へと希望をつなぐ大将戦だった。興南3年の前村優奈は「硬さが最後まで取れなかった。いつも通りの動きができなかった」と天を仰いだ。

 県高校総体優勝から約5カ月。全国の舞台に懸ける強い思いで3年生3人が出場を目指した。しかし久しぶりの県外勢との一戦に緊張で体がこわばる。打つべきポイントに技を出せない。3年の硬さが後輩2人にも伝わり、互角に戦うのが精いっぱいで0―1と惜敗した。

 後輩たちに全国で勝てる経験を踏ませたい。1回戦敗退にも前村は気持ちを切り替え、チームを引っ張る。復活トーナメントに回った1戦目。2―2で勝負を託された大将戦で会心の一撃を放つ。交差した相手の振り返り際、打ち下ろしの面が踏み込みと同時に決まった。相手も同時に面を放ったが、わずかに速かった。

 「県代表として挑んだつもり。1回戦敗退は残念だけど、このような大会を、地元沖縄で計画してくれた皆さんに感謝しかない。残りの試合もしっかり頑張りたい」と敢闘賞の受賞を目指す。