女性の政治参画を進めるために活動する、パリテカフェ@沖縄(糸数慶子委員長)は12日、那覇市の男女共同参画センターてぃるるで勉強会を開いた。NPO法人「mネット・民法改正情報ネットワーク」の坂本洋子理事長を講師に迎え、選択的夫婦別姓について講演した。坂本氏は「夫婦別姓は多様な生き方が認められるかの試金石になっている」と指摘した。
沖縄キリスト教学院大学の新垣誠教授はジェンダー平等について講演した。新垣教授は帝国主義の下で効率的に国力を上げるため、「手柄を志す男性とそれを後押しする女性」という日本のジェンダー規範ができたと説明した。上司から暴力的な言葉や暴力を受けた男性が、それらを男性優位の家庭に持ち帰り、家庭内暴力に発展していると指摘した。
新垣氏は「全ての暴力は一つの糸でつながっている。育児や介護など自分が絶対的権力を行使できる場で、どうやって愛情を育めるか、特に男性が実践してほしい」と強調した。