牛革2頭分が和太鼓に!「残波大獅子太鼓」おきなわワールドで張り替え作業


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革を張り替えた残波大獅子太鼓の和太鼓=12月24日、南城市玉城前川のおきなわワールド文化王国・玉泉洞

 【南城】地面を揺らす激しい振動と魂を揺さぶる轟(とどろ)きが心臓の奥までこだまする―。南城市玉城前川のおきなわワールド文化王国・玉泉洞では12月23、24の両日、和太鼓集団「残波大獅子太鼓」(新垣武常主宰)の和太鼓の革の張り替え作業が行われた。牛2頭分相当の牛革を張り替え、響く音は、いっそう深みを増している。

 残波大獅子太鼓は1986年に読谷村で結成された和太鼓集団。和太鼓に沖縄の伝統芸能を取り入れるなど、独自のスタイルを貫きながら国内外で公演活動を展開している。おきなわワールドでは96年から活動している。

 和太鼓は34年前に石川県から取り寄せたもので、樹齢400年の大木をくりぬいて作られた。直径は160センチ、重さ140キロ。太鼓の革の中央部分には牛の背骨の跡がくっきりと残っていた。

 張り替え後の初の公演は現在未定となっている。新垣さんは「一日も早く多くの方々に和太鼓の音を聞かせたい」と準備に備えている。

(金城実倫)