大獣王が逆転勝ち 腹取り攻撃をしのぐ 新春南部大闘牛大会シーの一番


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大獣王(左)と(株)全勝工業勝進龍が激しいぶつかり合いを展開したシーの一番戦=3日、うるま市営石川多目的ドーム

 新春南部大闘牛大会(主催・南部闘牛組合、共催・琉球新報社、特別協賛・シェラトン沖縄サンマリーナリゾート)が3日、うるま市営石川多目的ドームで開かれた。新春最高の好取組として闘牛ファンの注目を集めたシーの一番は、(株)全勝工業勝進龍の強烈な腹取り攻撃をしのいだ大獣王が粘り勝ちし、初優勝を果たした。

 序盤、いきなり(株)全勝工業勝進龍が鋭い角を使っての割り技からの腹取り速攻を繰り出し、優位な展開が続いた。呼吸を整え体勢を持ち直した大獣王は、逆襲に転じて最後は4分26秒で逆転勝ちを収めた。

 1トンを超す巨漢牛同士が角と角を激しくぶつけ合い、火花を散らす様子に観衆は圧倒され、場内が静まり返る場面も見られた。とりわけ話題を集めたのはシーの四番で、ベテラン牛の徳田アコーを破り、殊勲の白星を挙げた新力Babyにゆかり賞が贈られた。