おしゃべりや読書、誰でもいつでもOK 地域の居場所「ドリームサロン泉崎」が開所


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
開所した地域の居場所「ドリームサロン泉崎」=那覇市泉崎

 高齢者や子どもなど地域の人たちが自由に訪れることができる居場所「ドリームサロン泉崎」がこのほど、那覇市泉崎の大賀電化に開所した。「おしゃべりが好き。ぼけ防止よ」と笑う社長の仲宗根嘉子さん(73)の人柄に引かれて、地域の人たちが手作りのお菓子や本を手に次々と訪れる。

 那覇市社会福祉協議会が行う地域の居場所づくり事業「いきいきふれあいサロン」の一環で市内67カ所目。通常は自治会の集会所や個人宅で開かれることが多く、店舗など企業で開かれるのは珍しいという。

 市社協は必要な所には運営費として月2000円を補助するが、「ドリームサロン」は補助なしで自主運営。参加者は1回100円を払う仕組みだが、本を持参すると免除される。

 読書好きの仲宗根さんはサロンに本棚を置き、これまで買いためてきた本をずらりと並べた。「倉庫に寝かせるよりみんなに役立ててもらった方がいい」とその場でゆっくり読んでもいいし、借りてもいいという。募金箱にお金を入れると譲ってもらうことも可能だ。

 近所に住む山里ミエさん(79)は独自のレシピで大人気のサーターアンダギーを数十個も揚げて持参した。「仲宗根さんは話題が豊富で本もある。作ったものを食べてもらえるのもうれしい」と開所を喜んだ。