バスケットボールの第1回全国U15選手権(ジュニアウインターカップ2020―21)が4日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで開幕した。男子の琉球ゴールデンキングスU15は箕輪クラブU15(長野)と1回戦を行い、52―53で惜敗した。試合を通してシーソーゲームが続いたが、最終盤で攻撃のミスが相次ぎ、残り40秒で逆転を許した。女子のコザ中は5日の2回戦からの登場で、1回戦を勝ち上がった市立下妻中(茨城)と対戦する。
終盤に攻撃ミス相次ぐ
インサイドの守備を固められ、リバウンドも優位に立たれたが、2大エースの宜保隼弥と平良宗龍の個人技を軸に食らい付くキングスU15。第4クオーター残り約4分で平良が3点弾を沈め、ついに逆転する。差は1点。勝負の時間帯に入った。
一気に突き放したい場面だったが、「精神面で慌ててしまった」(宜保)。相手ビッグマンに複数人でプレッシャーをかけるなど得点は許さない。しかし攻撃で外角シュートがことごとくリングにはじかれた。
残り40秒、ドライブからのシュートで再逆転される。1点を追うキングス。宜保が右45度からドライブを仕掛けるが、好守に阻まれ、ボールを失う。残り3秒で平良が速攻に走ったが、再びファンブル。そのまま終了ブザーが響き、選手たちはぼう然とした表情を浮かべた。
「持ち味のジャンプシュートは通用した」と収穫を見詰める3年生の宜保は、次のカテゴリーに向け「競ってる場面でのメンタルを強くしたい」と前を向く。「私も含め、もっとこういう舞台を経験する必要がある。負けは自分の責任」と自省する山城拓馬HCも「今日が最後じゃない。次の舞台で新たな風を吹き込んでほしい」と選手たちにエールを送った。
▽1回戦
箕輪クラブU15(長野)
53―52(19―15,6―12,17―11,11―14)
琉球ゴールデンキングスU15