大雨で冠水、車中で動けなくなった親子…連携し通報した中学生らに感謝状


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感謝状を受け取った豊里大剛さん(右から2人目)と田代暖さん(同3人目)=12月23日、豊見城署

 【豊見城】豊見城署(與儀淳署長)は12月23日、昨年10月の大雨で冠水した道路にはまり、車内で動けなくなった親子の救助に貢献したとして、伊良波中3年生の田代暖さんと豊里大剛さんに感謝状を贈呈した。與儀署長は「災害は時間との勝負になる。2人の連携が迅速な被災者の救助につながった」と謝意を述べた。

 豊見城署によると、昨年10月22日、豊見城市座安の市道で大雨で冠水し、動けなくなった車両を田代さんが発見した。車内にも浸水し、乗っていた親子が立ち往生していたという。田代さんは近くの事業所に駆け込み、豊里さんに救助を求めた。事業所にいた豊里さんが110番、119番通報し、親子の迅速な救助につながった。

 豊里さんは「田代さんが迅速に連絡してくれた。その行動力が素晴らしいと思う」と笑顔を見せた。田代さんは「このような形で感謝状をもらえてうれしい」と述べた。