バスケU15女子 コザ粘り届かず 市立下妻中(茨城)に59ー69 「全国で戦える」手応えも


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 バスケットボールの第1回全国U15選手権(ジュニアウインターカップ2020―21)第2日は5日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで男女2回戦を行った。2回戦から登場の女子コザは市立下妻中(茨城)と対戦し、59―69で初戦敗退した。開始直後はチームが基本とする「走るバスケ」を体現したコザだったが、下妻の高い守備や速攻から繰り出されるパス回しに翻弄(ほんろう)され、突き放された。

 平均身長160センチのコザに対し、相手は6センチ高いなど不利な点がありつつも、ゾーンディフェンスで身長差をもろともしない粘りを発揮し重圧をかけていった。

 リバウンドを狙う相手に複数人でプレッシャーをかけ「ディフェンスの粘り強さで追い上げにつなげることができた」と大嶺乃愛主将は振り返る。

 出だしはファウルを得るなど4連続得点で幸先良く勢いづく。最初はチームが基本とする「走るバスケ」のプレーを見せたが、高さのある1対1の堅守や速いパス回しを仕掛けられ、逆転を許した。

 劣勢に立たされても猛烈に追い上げた。9点ビハインドで始まった第3Qは、鋭いドライブからのキックアウトで磨き上げてきたミドルシュートを決め、2点差まで詰め寄った。ただ、逆転にはあと一歩届かなかった。

 知念専子監督は「相手はスキルの高い選手が多かったが、追い上げる場面もあった。全国と十分に戦えると分かり、自信につながる」と十分な手応えを得た様子。

 コザを強豪に育て、昨年末に他界した松島良和コーチに対する「恩返し」の試合でもあった今大会。大嶺主将は「勝てずに悔しい」と声を詰まらせた。全国での1勝を後輩に託し「来年リベンジしてほしい」とバトンを渡した。