競歩の第69回元日大会が1日、東京都で行われ、高校男子10キロで北山3年の渡口怜が47分10秒で6位入賞した。これまでの県高校記録を49秒更新した。渡口は2月に兵庫県で行われる第32回U20選抜競歩大会への出場権を得た。
約1年ぶりの出場となった競歩の全国大会で、渡口怜が県高校記録を大幅更新した。前半でトップ集団から振り落とされたが「最低でも50分を切り、2月の選抜出場を狙う」と最後まで自らのペースを貫いた。
高校2年の1月から、大きく広がる歩幅や歩数を意識したフォーム改善に取り組み、全国での入賞を目標にしてきた。昨年は大会が相次いで中止となり、駅伝に注力して持久力を鍛え上げた。
そのかいあってか、一時は19位まで後退したが、後半の粘りで次々と追い抜いていく。「後半は走りに近いフォームで挑んだ。一人になっても一定のペースを維持でき、ラストのスピードも自分の強みになることが分かった」と久しぶりの大会で十分に手応えを感じていた。
指導を仰ぐ北山OBの比嘉大悟さんが2015年に出した47分59秒を大幅に更新し「超えられたのはうれしい」と2月の大会へさらなる進化を誓う。