バイト収入減、就活にも影響 沖縄出身学生、首都圏緊急事態宣言で緊張


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 【東京】東京都内で暮らす沖縄県出身の学生からは、アルバイト収入の減少や就職活動への不安の声が上がった。寮では新型コロナの対策徹底など緊張した生活が続いている。長引くオンライン授業にもストレスを抱えながら、一日も早い収束を願った。

 県出身女子学生向けの沖英寮(東京都世田谷区)には定員20人に対し5人が入寮、うち2人は現在帰省しており、上京は様子見だという。岩佐美輝歩さん(19)=東洋大1年、浦添市出身=は緊急事態宣言の再発令に理解を示す一方で「バイト先のパン屋が営業時間を短縮すれば、収入が減ってしまう」と話す。「6月以降はずっとオンライン授業で、入学した感じがしない。人脈が広がると思って上京したが、これでは東京にいる意味がなくなる」と肩を落とした。

 都内のマンションで暮らす大学3年の男子学生(20)は就職活動に不安を募らせる。「(企業での)インターンも面接もオンライン。会社の雰囲気を知るのが難しく、こちらの思いが伝わっているのかも見えにくい」と語った。

 県出身男子学生向けの南灯寮(東京都狛江市)には、通常は30人程度の寮生がいるが、オンライン授業に伴い沖縄に戻った学生などもいて、現在は10人以下という。寮長の宮城英光さん(19)=東京海洋大2年、北大東村出身=は宣言の再発令を「特に大きな変化はない」と冷静に受け止め、「ワクチン接種が始まれば感染が収まるのではないか」と期待した。