モータースポーツマルチフィ-ルドが4月にもオープン 沖縄市倉敷に整備


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市が建設を進めるモータースポーツマルチフィールドの完成予想図(市提供)

 【沖縄】沖縄市倉敷に市が整備を進めている「(仮称)モータースポーツ多目的広場」が「モータースポーツマルチフィールド沖縄」として、早ければ4月にも供用を開始する予定だ。市議会12月定例会では管理運営に関する条例も全会一致(退席6)で可決され、2月ごろから供用開始に向けた準備が本格化する。市はモータースポーツ競技の利用だけでなく、多目的広場という利点を生かした多様な活用を模索している。

 モータースポーツマルチフィールド沖縄は、将来的なサーキット場整備を目指す「(仮称)沖縄サーキット整備事業」における前段として整備された多目的広場で、旧倉浜衛生施設組合跡地に整備を進めている。工事は年度内に完了予定で、総事業費は約6億9千万円。市が直接運営する。条例では、フィールドの使用料や利用許可の条件などが明記された。

 敷地面積約2万平方メートルうちフィールドが8500平方メートルで、施設内には観覧スペースや駐車場も整備される。常設のコースは設けず、ドリフトやジムカーナ、ミニバイクなど多様な競技の利用が可能となる。

 警察の技能訓練や交通安全教室、大型イベント開催時の臨時駐車場としての活用も見据える。また、自動車メーカーが自動ブレーキなどを装備する車の試乗場所としても興味を示しているという。さまざまな活用により、沖縄市の北部地域を含めた市全体の活性化につなげたい考えだ。

 市の担当者は「多様な利用が想定され、ヒアリングする中でも多くの利用が期待できる」と話した。