沖縄・うるま市で闘牛と成人式 コロナ禍の中、それぞれの思い胸に


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 滝本 匠
闘牛と一緒に記念写真を撮る振り袖姿の新成人ら=10日、うるま市石川の石川多目的ドーム(新里圭蔵撮影)

 成人の日の11日を前に10日、沖縄県内各地で成人式が開かれた。うし年にちなんで闘牛が登場した会場のほか、新型コロナウイルスの濃厚接触者のため急きょ中止になった会場もあり、さまざまな表情が見られた。新成人たちは旧交を温めつつ、それぞれの思いを新たにしていた。

 うるま市では、換気を重視して石川多目的ドーム(闘牛場)で初めて成人式を開催した。うし年のスペシャルゲストとして、1100㌔の巨体を誇る10歳の闘牛「龍力王」が登場。新成人たちはうれしそうに携帯で撮影していた。歌の斉唱なしで流された、うるま市歌の最中には、新成人に代わって龍力王が「ンモォー」と雄たけびを上げ、会場は笑いに包まれた。

闘牛と門出を祝う新成人ら=10日、うるま市石川の石川多目的ドーム(新里圭蔵撮影)

 新成人代表であいさつをした、与勝第二中出身の山根咲笑(やまね・さえ)さんは「私を育て、夢を与えてくれたこの大好きな故郷に恩返しができるよう精進したい」と宣言。

 具志川東中出身の知念星(ちねん・あかり)さんは「自分の行動に責任と自覚を持ち、これから立ちはだかる大きな壁に立ち向かい日々、奮闘していきましょう」と呼び掛けた。

 式後は、旧友との久しぶりの再会を喜び合うように、記念撮影をする様子が見られた。