デフサッカー国際大会で入賞したい 日本代表候補の宮城さん 地元那覇で成人式出席


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成人式に参加したデフサッカー日本代表候補の宮城実来さん=10日、那覇市の上山中学校

 10日に開かれた、那覇市の上山中学校区の成人式には、聴覚障がい者(ろう者・デフ)サッカー日本代表候補の宮城実来さん(上山中―那覇西高出、日本体育大2年)が参加した。宮城さんは「みんな大人になっていた。懐かしい気持ちでいっぱい」と笑顔を見せた。

 代表選考を兼ねた合宿が予定されていたため、成人式への参加を辞退しようと考えていた。母の尚子さんから「一度きりの成人式だよ。地域の人にも感謝を伝えられる場だから」と言われ、参加を決めた。成人を迎え、尚子さんに「おいしいご飯を食べさせてもらい遠征も毎回ついてきてもらった」と感謝した。宮城さんの目標は、デフサッカーの国際大会で上位入賞して競技の認知度を高めること。指導者を目指しており「自分の経験を、子どもたちに教えてあげられるような人になりたい」と話した。

 今後は聴覚障がい者のオリンピック「デフリンピック」の地域予選とされる、デフサッカーのアジア大会に出場するための代表選考合宿が待っている。東京五輪の聖火ランナーとしての参加も予定されている。