中学ソフトボール 女子の古堅、初回に主導権握る 男子の嘉手納は併殺でしのぎ頂点へ 新人大会


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古堅―山内 1回表2死一塁、適時三塁打を放つ古堅中の金城葉奈=11日、恩納村の真栄田漁港運動広場(新里圭蔵撮影)

 ソフトボールの第44回男子・第54回女子中学生新人大会最終日は11日、恩納村の真栄田漁港運動広場で行った。トーナメントで頂点を競った女子決勝は古堅が山内を11―4で破り、優勝を飾った。4チームによるリーグ戦の男子は全勝同士の嘉手納と読谷が最終戦でぶつかり、嘉手納が7―4で勝利して頂点に立った。男女の優勝、準優勝チームは第31回九州選抜大会(3月20~21日、鹿児島県)の出場権を獲得した。

◆初回怒濤8得点 古堅

 一回表の攻撃で試合の主導権を握りたい古堅。「とにかく塁に出る」と決意して打席に立ったリードオフマンの金城葉奈が四球を選ぶ。二つ盗塁を決めて三塁まで進むと、怒濤(どとう)の攻撃が幕を開けた。

 3番宮城夏菜の中前打で先制点を挙げると、打者一巡の長短打7本で一挙8得点。當山直弘監督の「とにかくゴロを打て」という指導通り、打ち上げることなく、堅実なミートで打線をつないだ。

 この日3安打2打点を記録した金城は「雨の日でもずっとトスバッティングで練習してきた成果」と頬を緩めた。

 二回以降は交代した相手投手を攻略できずゼロが続いたが、先発の知名沙夕希が踏ん張る。三回からは毎回安打されたが「ストレートが走っていた」と力のある球で打たせて取り、追い上げを許さなかった。當山監督も「今日の勝利は投手に尽きる」と太鼓判を押した。

 昨年12月の試合ではフォームが安定せず、今大会に向けて「コントロールを鍛えてきた」と早速練習の成果を示した知名。ハイレベルな九州大会に向けて「チーム全体の団結力を高め、打たせて取っていきたい」と気合を入れた。
 (長嶺真輝)

◆併殺でしのぐ 嘉手納

嘉手納―読谷 粘りの投球で5回完投した嘉手納中の與那嶺仁望

 四回裏、嘉手納は2点差に迫られてなお1死満塁のピンチ。相手の左打者はこの試合、球を引っ張る傾向があった。新城豊監督がバッテリーに指示を送る。「インコースを攻めよう」。これを受けて二塁手の玉城碧波が守備位置を変え、一塁側に寄った。

 内側の球をきれいにミートされたが、打球は玉城の正面へ。「いつも通りに」と落ち着いて捕球し、飛び出した一塁走者を併殺に仕留めた。玉城は「自分でもびっくりするくらいはまった」と驚いた様子。新城監督は「厳しい試合を守備で盛り上げ、よく勝ちきった」と称賛した。