宮古島沖の貨物船浸水、22人全員救出 船は傾き漂流中


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浸水が発生した貨物船=13日午前10時ごろ、宮古島南東約760キロ付近の海上(第11管区海上保安本部提供)

 宮古島の南東海上で、パナマ船籍の貨物船「YONG FENG」(約1万4000トン)が浸水した事故で、乗組員22人全員が13日午後1時15分ごろ、付近を航行していた台湾漁船に全員救助された。けが人は確認されていない。

 第11管区海上保安本部によると、13日午前3時50分ごろ、「浸水が発生し沈没の恐れがあり、救助願う」などと船から通報があった。機関室部分から浸水が始まっており貨物船は左5~10度に傾いた状態で漂流中だが、直ちに沈没する様子はみられないという。

 貨物船はパプアニューギニアから中国に木材を運んでおり、中国人14人とバングラデシュ人8人の乗組員が乗っていた。第11管の巡視船が14日以降、船の状況などを確認するという。