沖縄トヨタグループが4社を統合 来年4月 一部店舗整理も視野に


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2022年4月に経営統合する沖縄トヨタ自動車の本社=1日、浦添市勢理客

 トヨタ車販売のOTMグループ(沖縄トヨタグループ)は、傘下の4販売会社(沖縄トヨタ自動車、沖縄トヨペット、トヨタカローラ沖縄、ネッツトヨタ沖縄)を2022年4月1日付で経営統合することを決めた。新会社の社名は「沖縄トヨタ自動車」に統一し、OTMグループ代表の野原朝昌氏(53)が社長を兼任する。4社の従業員計約千人の雇用を維持し、本社機能は全て浦添市のグループ本社に集約する。

 統合後の年間売上高の見通しは450億円に上るという。現在、統合に向けて準備を進めている。

 昨年5月に、トヨタ自動車が全ての販売会社で全車種の取り扱いをスタートさせたのに伴い、OTMグループ内でも販売競争が始まった。野原代表は「(全車種扱いで)グループ内で値引き合戦が始まってしまった。利益が残らなくなると、経営にも相当影響が出る」と販売会社再編の背景を説明する。

 現在、4社で計28店舗を運営している。経営統合後の店舗数は現状維持となるが、一部の店舗の整理も視野に入れるという。

 野原代表は「同じグループで店舗が近すぎるところがある。借地店舗を閉じ、近隣の自社所有地の店舗と合併することも念頭に置いていく」と述べる。今後の展開について、「現状の新車・中古車の販売や点検整備事業をしっかり維持し、情報通信のビジネスも強力に実施していきたい」と語った。