初の共通テスト「時間配分が難しい」「換気で寒かった」受験生、戸惑い抱え


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大学入学共通テストに備える受験生ら=16日午前8時51分ごろ、西原町の琉球大学(喜瀬守昭撮影)

 大学入学共通テストの初日が行われた16日、県内の受験生からは従来のセンター試験との違いに戸惑う声が多く聞かれた。新型コロナウイルスの影響による臨時休校や夏休みの期間短縮で十分な受験勉強の時間を確保できなかった受験生は、不安を抱えながらも「今の自分の力を精いっぱい出した」と話した。各試験場ではコロナの感染予防策を講じて試験を実施した。

 初日は国語、地歴・公民、外国語の試験があった。

 昨年はセンター試験を受けた浪人生の宮城海夏大(かなた)さん(19)は「試験の傾向などが分からないので、予想問題をひたすら解いた。英語は文章問題が多く、時間配分が難しかった」と共通テストの感想を話した。

 那覇高校3年の嶺井舞子さん(17)は「夏休みが短くなったため、受験勉強が大変だった。文章の理解度を問う問題が多かった」と振り返った。

 試験場となった大学や高校では感染対策として換気の実施や、自席で昼食を食べるよう受験生に求めた。受験生からは「試験後、教室の外では人が集まり、密になっている場所もあった」「換気で窓を開けていたため、寒かった」などの声も聞かれた。