感染130人のうち30代以下6割 若者の飲み会が背景か 成人式も関連7人


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県内で過去2番目に多い130人に達した16日の新型コロナウイルス新規感染者を年代別に見ると、30代以下の若年層が79人で全体の6割を占めた。20代が31人で年代別で最多となった。成人式関連が7人おり、県は成人式や若者による年始の飲み会などが背景にあるとみている。増加ペースに関しては、16日までの3日間の新規感染者をみると、8月のペースを上回る可能性も出てきた。

 年代別の内訳は20代の31人を筆頭に、30代と40代が各19人、10代が16人、50代14人、10歳未満13人、60代8人、70代7人、80代2人、90代1人だった。

 昨年2月以降の県内累計感染者は6311人。30代以下は2823人で、割合にすると44・7%となる。16日の30代以下の割合は60・8%のため、若年層の割合が増えている。

 感染者数の増加はペースを上げている。県内で最初の感染者が確認されたのは昨年2月14日。約半年後、県独自の2回目の緊急事態宣言期間中の8月9日に累計千人台に突入した。同月27日には2千人台となり、わずか18日間で新規感染者が千人を超えた。その後は鈍化した後、5千人まで、ほぼ1カ月ごとに千人増えた。6千人超えは今月13日で、22日間で千人増えており、8月に次ぐペースとなった。

 今月14~16日の3日間の新規感染者の累計は274人。1日平均91・3人となる。このペースで増え続ければ、今月24日に7千人を超え、11日で千人増える計算になる。

 県は14日、今後1週間の新たな感染者数が500人から800人に上るとの推計を公表している。