「どうしてここに?」那覇の河川敷にニワトリ 迷子?情報求める


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姫百合橋近くの河川敷に住み着いている野良ニワトリの「ちきん」=15日午前、那覇市

 那覇市の姫百合橋付近の河川敷に「野良ニワトリ」が住み着いている。昨年末ごろから目撃されている。迷子になったか、ペットとして飼われていた個体が捨てられた可能性があり、元の飼い主または保護してくれる人を探している。

 河川敷に住み着くのは、雌のチャボとみられる。近隣の小学校ではニワトリを飼育していないという。普段から安里川を掃除している、安里川ファンクラブの高嶺太一さん(40)=那覇市=は「ごみの多い場所なので、ポイ捨て抑止のマスコット的にいてくれてもいいが、他のペットの遺棄につながると困る」と話す。

 近隣住民からは「ちきん」の愛称でかわいがられる。赤嶺穂乃果さん(11)=那覇市=は「丸々してかわいいけど、どうしてここにいるかが謎」と首をかしげる。「ちきん」は15日午前、草の間にいる虫をついばんでいた。頭上にはゆいレールも通っており、人や車の往来も多い。カメラを向けても「コッ、コッ」と鳴きながら近寄ることもあり、人間に慣れた様子だった。

 那覇署によると、ネームタグを付けて、所在が分かるペットは署で一時預かりをする。所在不明の動物は行政へ対応を依頼して、殺処分されることもあるという。動物を捨てる行為は犯罪で、100万円以下の罰金または1年以下の懲役が課される。