「雇い止め不当」琉大提訴 障がいの元非常勤職員 雇用継続求める


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 障がい者雇用で非常勤職員として琉球大学に勤務していた男性(43)が2日までに、合理的な理由なく不当な雇い止めにあったとして、大学側に雇用継続と賃金の支払いを求める訴えを那覇地裁に起こした。提訴は1月8日付。

 訴状によると、男性はうつにより障がいの認定を受けている。障がい者雇用枠で、2015年10月から琉球大で事務補佐員として非常勤で働き始め、半年または1年ごとに契約を更新してきた。昨年8月、大学側から同9月末の契約期間満了後は更新しないと通知されたという。

 雇い止めの理由に、大学側は他の非常勤職員3人とのトラブルによる勤務態度不良などを挙げているが、男性側は、大学が主張する「トラブル」が生じた後も契約更新をしていたと指摘。雇い止めに客観的な合理性はないとした。

 障がい者を5人以上雇用する事業所には、資格を有する相談員を配置するよう法律で義務付けられているが、大学側が配置していなかったとし、「障がい者雇用に対する責務や義務を果たしていない」と主張している。

 琉球大は「係争中のため詳細は差し控えるが、裁判で雇い止めをした理由などについての主張をしていきたい」とコメントした。