急行バス「通勤ライナー」で渋滞解消へ 那覇―中南部の3ルートで29日まで実証運行


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 沖縄総合事務局は18日、本島中南部と那覇市の県庁周辺を結ぶ急行バス「通勤ライナー」の実証運行を開始した。交通渋滞の解消に向けて、普段自家用車で通勤している人をバス通勤に促す取り組みの一環。同日早朝、うるま市、糸満市、南城市の3ルートからバスが出発した。

 運行は29日までで、平日のみ。各ルートの乗車は無料で、朝夕それぞれ2便運行する。車内はWi―Fiも無料で使え、スマートフォンを充電できるバッテリー「充電GO!」も搭載している。

 うるまルートの1便は午前6時05分に具志川バスターミナルを出発し、当初の予定より10分早い午前7時50分に県庁前に到着した。バス前列のモニターでは、県警本部やYahoo!カーナビの情報から到着予想時間がリアルタイムで確認できる。

 利用はウェブ予約制で、アンケートへの回答が必要となる。予約サイトはhttp://jartic.jp/reserve/

 沖縄総合事務局の担当者は「乗車した人の意見を聞いて、バス会社と意見交換しながら今後の実用化の方向や料金を検討したい」と話した。

 初日朝の計2便に、うるまルートは10人、南城ルートは9人、糸満ルートは6人が乗車した。