辺野古新基地建設に使う南部の土砂採取、防衛省と交渉へ 野党議員懇談会が方針


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
本島南部での土砂採取の問題について、今週にも防衛省と交渉に入ることを明かした近藤昭一氏=14日、東京都

 【東京】沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表らが、名護市辺野古の新基地建設に使う土砂を本島南部から採取する計画を認めないよう求めている件で、野党議員でつくる沖縄等米軍基地問題議員懇談会(会長・近藤昭一衆院議員)が14日、近く防衛省と交渉する方針を示した。

 キリスト教など宗派を超えた宗教者の集い「平和をつくり出す宗教者ネット」(武田隆雄代表)など6団体が開催した都内での集会で近藤氏が明らかにした。

 近藤氏は、14日ごろから予定していた議員団による現地視察が新型コロナウイルスの感染再拡大の影響で延期したことを明らかにした上で、「本当にひどいことが起きている。来週にも防衛省との交渉に当たりたい」と述べた。

 集会には赤嶺政賢衆院議員も参加。沖縄戦の戦没者のものとみられる遺骨が見つかった糸満市米須の土砂採掘現場について現状報告があり、防衛省の計画への反対署名が3851筆に達したことなどが明らかにされた。