県は20日、新型コロナウイルスに感染した2人が死亡したと発表した。新規感染者は111人で、100人超は2日連続、この1週間で3回目。米軍関係は46人で、そのうち43人がキャンプ・シュワブに所属しており、謝花喜一郎副知事は「集団発生」と指摘した。県によると、入国時検疫の確認ではなくクラスター(感染者集団)の可能性がある。基地従業員ら県民との接触、基地外での行動などについて、20日夕までに米軍から県に報告はない。県は詳細を問い合わせている。
県内の療養者数は800人に達し、病床占有率は84・0%となった。一般病床(非コロナ)使用率は県全体で94・8%に達した。宮古島市での医療提供体制が逼迫(ひっぱく)している状況を受け、県は職員を派遣した。国立感染症研究所からも派遣が検討されているという。
亡くなったのは浦添市の70代女性と南部保健所管内在住の80代男性。累計死者数は88人。
県が19日に発表した96例目のクラスターは、那覇市内の成人式に参加した男性10人の感染が確認されているが、10日夜から翌朝にかけての飲酒やカラオケをしていた参加者は計38人で、他にも連絡がつかない参加者が十数人いるという。
20日の新規感染者のうち51人が接触感染と推定され、内訳は友人・知人16人、家庭内14人、濃厚接触者として調査中が9人、高齢者施設内7人、職場3人、飲食・会食2人だった。市町村別では、うるま市22人、那覇市18人、沖縄市16人、名護市11人などとなった。行政検査329人のうち23人、保険診療で88人の陽性が判明した。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者は41・80人で全国6位。感染者累計は6691人となった。