浦添に県内最大級の物流施設 あんしんがGLPと共同開発 延べ床6万2000平方メートル


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あんしんと日本GLPが共同で開発する「GLP沖縄浦添」の完成イメージ図(あんしん提供)

 あんしん(浦添市、照屋勝士社長)は、物流施設の不動産デベロッパーとして国内一のシェアを持つ日本GLP(東京都、帖佐義之社長)と共同で、浦添市牧港に県内最大級の物流施設「GLP沖縄浦添」を開発する。21日に発表した。10月に着工し、2023年2月の完成を予定している。

 あんしんの中南部の物流拠点8カ所を集約し、運送トラックの移動の効率化による二酸化炭素排出量の削減や交通渋滞の緩和などにもつなげる。

 牧港のエビ養殖場跡地の約2万9千平方メートルに建設する。4階建てで、延べ床面積は約6万2千平方メートル。常温型の倉庫で、家電や家具、住宅用建材、飲料などを取り扱う。

 スロープを使って3階にも直接トラックを乗り入れられる。1階と2階、3階と4階をそれぞれ大型貨物用エレベーターや垂直搬送機で結ぶことで、搬出入作業の効率性を高められる。

 県内では、大手企業の進出などで物流施設のニーズが高まっている。今回開発する施設は、那覇空港から約11.5キロ、那覇港から約8キロとアクセス性に優れていることから広域搬送拠点として活用する。

 あんしんの照屋社長は「従来型の物流施設に限界を感じていたが、日本GLPの協力で先進的な物流施設を開発できる。高品質な物流サービスの提供という社会的使命を全うしていきたい」とコメントした。

 沖縄で初めての物件開発となる日本GLPの帖佐社長は「あんしんのニーズに合わせた最適なフロアオペレーションを可能にする。沖縄県の物流発展に寄与できるよう開発を推進していく」とコメントした。