エイサー中止の代わりに…野外で映画、民謡を満喫 八重瀬町の新城青年会がイベント


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「あらぐすくシアター」野外映画上映会&民謡コンサート=17日、八重瀬町新城公民館

 【八重瀬】八重瀬町字新城青年会(仲村渠魁会長)は、毎年行われるエイサー祭りが、昨年はコロナの影響で中止になったのを受けて17日、「あらぐすくシアター」と称して野外映画上映会&民謡コンサートを入場料無料で、八重瀬町新城公民館前で開催した。中止になったエイサーの代わりに何かやりたいと青年会OBも含めて検討した結果、アメリカ映画「SING/シング」の野外上映会の実施が決まった。

 イベントの経費は地域の商店・企業からの寄付金で賄われた。前半の明るい時間帯に新城出身の民謡歌手新垣成世さんを地元から盛り立てて応援しようとミニコンサートがあった。

 日が落ちてから映画「SING/シング」を大きなスクリーンで上映した。当日は風が冷たく寒かったが、会場となった広場一角には温かい沖縄そばやジューシーなどの出店もあり、寒さで冷えた身体を温める人もいた。子どもから大人まで楽しめる作品とあって多くの来場者が最後まで残って映画を鑑賞した。

 仲良し3人組で参加した新城小6年の金城生吹さんは終った後、「成世さんの唄は方言と三線が合っていて心に響いた。映画は登場していた動物のそれぞれが主人公になっていた。特にゾウさんは最初、自信がなくて怖さに負けていたけど、最後は恐怖を乗り越えて歌った場面に感動した」と感想を述べた。
 (喜屋武幸弘通信員)