紙1枚「万年暦」で曜日判定 浦添の男性が父の遺品を改良「ゲーム感覚で楽しんで」


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
仲間暲さん

 【浦添】「過去・現在・未来、カレンダーがなくても『万(まん)年(ねん)暦(ごよみ)』があれば記念日や誕生日、命日など大切な日の『曜日』が分かります」と話すのは浦添市に住む仲間暲(あきら)さん(79)だ。仲間さんの父・故智秀(ちしゅう)さんの遺品から見つかった「万年暦(曜日の判定表)」を友人や知人などに紹介したところ喜ばれているという。仲間さんは「家庭で、ゲーム感覚で楽しんでほしい」と話す。

 智秀さんは1979年に73歳で他界した。その2、3年後、仲間さんが遺品を整理していたところ、智秀さん直筆の「万年暦」が見つかった。智秀さんの直筆には違いないが、考案者や原作者が智秀さんであるかどうかは不明だという。智秀さん直筆の万年暦は、昭和20年から昭和75年まで判定できるようになっている。仲間さんは法則を見つけ、平成と令和の年数を加えて作成し直し、友人らに紹介している。

仲間さんが作った「万年暦」。知りたい日にちの「月」を月の欄から選び、右へたどる。日の欄から「日にち」を下へたどり、交わったところのアルファベットを記憶する。次に年号の欄から「年数」を選び左へ、記憶したアルファベットまでたどる。アルファベットの下の曜日の欄までたどると曜日が分かる

 智秀さん直筆の「万年暦」ではうるう年も判定できる。インターネットですぐに調べることができるものの、仲間さんは「5年先や10年先の大切な曜日を知ることができる。家庭内で楽しんでほしい」と話した。 (中川廣江通信員)