プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは24日、京都市のハンナリーズアリーナで京都ハンナリーズ(西地区8位)と今季第29戦を行い、85―87で惜敗した。通算成績は20勝9敗で、順位は西地区2位のまま。序盤から点の取り合いとなった一戦は一進一退の攻防が続き、第3クオーター(Q)終了時点で60―62と僅差で終盤を迎えた。残り約1分で7点差まで離されたキングスは3点弾2本で2点差まで詰め寄ったが、逆転まであと一歩届かなかった。小野寺祥太は腰痛のため、2戦続けて欠場した。
次戦は27日、沖縄市体育館で滋賀レイクスターズと対戦する。
試合時間残り1分を切って7点差まで引き離されたキングスだが、諦めない。最終盤の逆転劇で白星をさらった前日に続き、またも反撃の口火を切ったのは主将の田代直希だ。残り41秒で左コーナーから3点弾を沈め、4点差に迫る。続いたのは並里成。相手がフリースロー1本を決めた後、素早い速攻から3点弾を決める。残り31秒で差は2点。ベンチも沸いた。
京都のタイムアウトを挟み、プレー再開。ドウェイン・エバンスの好守で相手のシュートミスを誘い、並里が速攻を仕掛ける。最後の攻撃でボールを託されたのはこの日16得点を挙げたエバンス。厳しいチェックを受けながら残り3秒で3点弾を放つ。しかしリングにはじかれ、惜しくも逆転には届かなかった。
終了のブザーと同時に天を仰ぎ、うつむく選手たち。それでも藤田弘輝HCは「どうにかしようという姿勢が試合を通してあった」と最後まで諦めない姿勢に高評価を付ける。
ただ13日の天皇杯の三河戦を含め4試合連続で80点以上を許し、堅守にほころびが見えるのも事実だ。田代は「規律が緩んでしまっている」と攻守の連係悪化に危機感を示す。次戦はシーズン折り返しとなる30試合目。後半戦に向け、田代は「自分たちのバスケをもう一度理解する必要がある」と気を引き締めた。
▽Bリーグ1部(ハンナリーズアリーナ、810人)
京都(8勝21敗)
87―85(22―24,19―17,21―19,25―25)
琉球(20勝9敗)
◆成長のポイントに
藤田弘輝HC(キングス)の話 早い段階で主導権を握れたが、相手の得点能力の高い選手にタフなシュートを決められ、周りの選手にもアタックを許してしまった。ただ選手は試合を通してハードワークをしていたので、悪いことばかりではない。成長のポイントとなる試合にしたい。