岸防衛相が「極秘合意」そのものを否定 辺野古への陸自常駐報道


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ボートから上陸する訓練を行う米海兵隊員と陸上自衛隊の水陸機動団=2020年2月9日、金武町の金武ブルー・ビーチ訓練場(又吉康秀撮影)

 【東京】沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブに陸上自衛隊の「水陸機動団」を常駐させる極秘合意があったとの報道について岸信夫防衛相は26日午前の閣議後会見で「配備することは考えていない」として改めて否定した。過去に陸自が配備を検討を行ったかについては「逐一お答えすることは差し控える」と述べるにとどめたが、そもそも米軍施設の共同使用は外務・防衛閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)や共同使用作業部会、日米合同委員会などで決まるものだとし「陸自と海兵隊において、そういうことが決定されるものではない」として、「合意」があるとの見方自体を否定した。。

 今後、辺野古に水陸機動団の配備を検討するかについては「今、全くそのことは考えていない」と話した。

 陸自と海兵隊による極秘合意があれば「文民統制(シビリアンコントロール)を逸脱する」との指摘には、共同使用の検討は「私の指揮監督の下で、陸幕を含む関係部局が省一体となって進めている」として、問題ないとの認識を示した。