普天間飛行場の夜間騒音に抗議・意見書 宜野湾市議会が防衛局などに提出


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
沖縄防衛局の竹内芳寿次長(手前右)に意見書を手渡す、宜野湾市議会の上地安之議長=1日、嘉手納町の同局

 【宜野湾】米軍普天間飛行場で1月に航空機騒音規制措置(騒音防止協定)の時間外の夜間飛行が相次いだことに対し、宜野湾市議会(上地安之議長)は1日、臨時議会を開き、抗議決議と意見書を全会一致で可決した。その後、上地議長らは嘉手納町の沖縄防衛局を訪れ、竹内芳寿次長に意見書を手渡した。臨時会では、新型コロナウイルス感染拡大に伴う支援策を県に求める意見書も可決した。

 抗議決議・意見書は、協定の時間外である午後10時から午前0時前の飛行が相次ぎ、受験生から「勉強もできない」などの苦情が市に寄せられたと指摘。これまでも協定順守と配慮を求めてきたが、状況が改善されていないとして「市民感情を全く無視した対応と言わざるを得ず、極めて遺憾」と強調した。

 竹内次長は「米側に引き続き騒音の軽減が図られるよう一層の協力を求めるなど、可能な限り地元の負担軽減に努める」と述べた。決議は在日米国大使や米軍ら、意見書は首相ら宛てに同日郵送した。コロナ支援の意見書は、営業時間短縮要請に伴う協力金を1店舗ごとに1日6万円を支給することなど15項目を求めている。