「一つ希望になるものを」歌える喜び、にぎやかに むぎ(猫)ツアー初日の沖縄公演


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サトシちゃん(左・ギター)を迎えて「かっこいいCOLOR」を演奏するむぎ(猫)=1月30日、北谷町のライブハウスモッズ

 うるま市在住のシンガーソングライター、むぎ(猫)の全国ツアー沖縄公演「むぎ(猫) Wonder Nyander Tour 2021 ~フワフワしたツアー~」が1月30日、北谷町のライブハウスモッズで開かれた。歌いながら踊り、楽器を演奏するむぎ(猫)のパフォーマンスでファンを魅了した。ピアノ弾き語りも初披露した。ゲストにギタリストのサトシちゃんを迎え、ツアー初日をにぎやかに飾った。 (田中芳)

 幕開けはむぎ(猫)が「カイヌシのゆうさくちゃん」のために作った曲「天国帰り」で始まり、会場が温かい雰囲気に包まれた。大好きな「ボサボサのバスタオル」とボサノバをかけ作曲した「My Favorite Towel」も緩やかに楽しませた。

 昨年は配信ライブの活動が中心となったむぎ(猫)。自粛期間に気付いた「人に会いたい」という気持ちや、観客の前で歌えることの喜びを改めて伝え、木琴の軽やかな演奏と力強い歌声で「君に会いに」を届けた。

 「コロナの間に何か違うものを身に付けてみんなに見せたかった」と、「窓辺の猫」と「アガってく音頭」を自粛期間中に練習したピアノによる弾き語りでじっくりと聴かせた。続いて、サトシちゃん(ギター)を迎え「かっこいいCOLOR」を披露した。むぎ(猫)は「1人で何でもできるように頑張ることはいいことだが、誰かと一緒だからできることもある。できないことも2人ならできるかもしれない」と励ましの言葉を観客に届けた。

 「ギフテッド」を歌ったむぎ(猫)は「自分自身も落ち込むことがたくさんあって、1日の中でも浮き沈みはあるが、一つ希望になるようなものを持ち続けていたい。みんなにとって一つの光でありたいなと思っている。いつも本当にありがとう」と感謝した。最後に「Yes!入浴」を歌ってにぎやかに締めた。

 ライブでは、水分補給のためにむぎ(猫)が麦茶を飲む様子もほほえましかった。手作りの小道具を使ったMCも曲の世界観を膨らませ、見どころの一つとなっている。休憩を兼ねて曲間に上映した自主制作のショートムービーでは「フワフワ」に掛けてサトシちゃんとクッキングに挑戦するなど観客を和ませた。